Arkless – S/T 12″


Arkless – S/T ¥1,050
Released in 2016 by Barely Regal / strictly no capital letters / Ruined Smile

元What Price, WonderlandのBa/VoだったAndyと、元Bird CallsのMaxらによって結成されたエモ・バンドのデビューLP。イギリスで毎晩ライブ見てましたがマジで狂うほど良かったです。

The Van PeltやNative Nodからの影響を強く感じる音ですが、BraidやFootball, etc.とかに通じるキャッチーさもあると思います。シンプルながら如何様にも解釈できる歌詞も味わい深いです。
全曲通して聴けるアルバムですが、個人的に特に好きなのは”Love”, “Clear”, “Eye”あたり。特に”Love”の転調してアップテンポになるところはエモーティブガッツポーズもの。

ギターのCalumがこのアルバムの後アメリカに引っ越してしまい3人組になりましたが、そのあとも割と活発に活動しているようで嬉しい限り。
ツアー中毎晩演奏していた新曲が最高だったので、次作も楽しみな限りですが、とりあえず今作も本当最高なので未チェックの方はマストで聴いて欲しい1枚。
盤の音も良いし宇宙的なアートワークも素敵。


Bandcamp

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Soul Structure – True Love 12″


Soul Structure – True Love ¥1,200
Released in 2016 by Barely Regal / strictly no capital letters / Dingleberry

元What Price, Wonderland?のGu/VoだったJoe C率いる目下最新バンドのセカンドLP。

前作はAssfactor 4などの影響も感じましたが、今作はより隙間を生かしたエモ/ポスト・パンク寄りの音楽性になってると思います。
本人たち曰く今作はPolarisという90年代のUKのエモ・バンドから大分影響を受けているそうで。僕は知らないバンドだったんだけど、YouTubeでチェックしたら確かに似てると思いました。ていうか最高のスリントモ(Slint + emo)だなと。まだまだ90年代という名の化石燃料は掘り尽くされていないのだなと。ちょっと何言ってるか分からなくてすいません。

そのPolarisやBob Tiltonとかを思わる隙間風エモ・パートを随所に挟みつつ、前作やJoe Cの過去バンド(WPW, Plaids, 他)の激しい要素を華麗にミクスチャーし、Joe Cのエモーティブ声で全体をラッピングした全10曲。内2曲ではThe Blue PeriodのCeliaもゲスト参加、華をそえてます。
個人的にお気に入りの曲は”Shot Once”, “Daughter”, “True Love”, “Anima Sola”など。全体的にLPだとB面ばかり溝が減るパターンですね。

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ArklessのAndyが編集したMV。本人たち未出演。

Human Hands & The Blue Period – Split 12″


The Blue Period / Human Hands – Split ¥1,200
Released in 2016 by Time As A Color / strictly no capital letters / Wolf Town DIY / Barely Regal / IFB / Discos Finu / Ruined Smile

各バンド4曲ずつ収録のスプリットLP。

まずはHuman Handsサイド。同年にリリースされた”Morning Sun“ではNeil Youngなどのフォークロックの影響を大きく取り入れた自称「サッドカウボーイ」路線となっていましたが(UKでChazに「新作大分方向性変わったよね」と言ったら、「今の俺たちはサッドカウボーイだからね!」と純粋すぎる目で言われました)、このスプリットの4曲は前作の路線を踏襲したと言えそうなエモーティブ濃度高めな楽曲を収録。
特に3曲目”Rust”は空気の震えまで伝わってきそうな寂寥感ヤバめの静寂シットで、個人的にHuman Handsの中でトップ5入る好きな曲。今iTunesチェックしたら36回聴いてました。けどツアー中一度もやってくれなかった。他にもChazのフェイバリットであるBoys Lifeとかを少し思わせつつ、サビでは久しぶりに聴いた感のある半絶叫ボーカルを披露する”Hiding Place”や、アルバムに近いスタイルながらよりサッド感強めな”Blank Air”など充実した4曲。

対するはノッティンガムのThe Blue Period。キーボードやバイオリンを含む男女ボーカルの4~6人組(曲によってメンバーが入れ替わるんだけど多分合計すると6人ぐらい)。
特にこれと言って比較できるバンドがいない独特の音楽性なので説明が難しいんですが、とにかくめっちゃ良いです。我ながら酷い表現だなと思いますが、あえて言うならRainer Mariaにエクスタシー飲ませたような多幸感(想像)溢れる楽曲で、再生すると部屋の中が良い雰囲気になります。
幸運にもUKでライブに見れたんですが、造花や電飾でマイクスタンドやキーボードを装飾していて、楽曲の世界観通りのユーフォリックなライブで本当に素晴らしかったです。
ライブ後ボーカルの女の子がグデングデンに泥酔して醜態晒してましたが、そこ含め人間的で良かった(?)かなと。笑


Human Handsはこんだけレコード出してて初のカラーヴァイナルらしい。目に優しいピンク色。

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Crows-an-Wra – Kakotopia 7″


Crows-An-Wra – Kakotopia ¥650
Released in 2016 by Barely Regal / Boslevan Records / Adgaio 830 / Middleman

UKのプログレッシブ・エモ・バンドのLPに続く最新音源。「タイトルがなんか良いな、過去トピア?文系ビジュアル系バンド感あるけどな」とか思ってたんですが、無知晒さないために今調べたらギリシャ語でユートピアの逆、つまり「絶望郷」という意味だそうです。ホーリーシット。
1曲目の歌い出しが「俺が触れたものは全て石炭になって、世界を汚染して歪めている!」って言ってて、タイトル含め想像以上にネガティブ度高い世界観でした。

音楽的な基本路線はLPと変わらず。相変わらず機材マニアぶりが何となく想像つく浮遊感あるエキゾチックなギターと、それをタイトに2~3分でまとめるカチッとした楽曲とエモーティブな地声ボーカルで、先のLPが好きだったら安心して聴ける内容だと思います。
勿論まだLP聴いてない方も入門編としてこっちから聴いてみても良いと思います。

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MVがあった(しかし案の定本人たち未出演)


ライブめっちゃ良さそう。そういやArklessのAndyもTシャツ着てました。

Kubiak – Demo Tape

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Kubiak – Demo ¥720
Released in 2016 by themselves

ilillの3人にex-Blue FriendのSho君が加わった4人組のデモ音源。最初ヨハネスにデータ送って貰った時、良すぎてビビりました。何これ完璧じゃんと。

Sho君が入ったことでより激情ハードコア色が強くなるのかなと思ったら、その逆でJune of 44とかSlint, 初期Cerberus Shoal, デモ時代のCity of Caterpillarとかを思い出すようなドープな90年代スタイル。寂寥感を煽るフレーズのループ、絶妙なドラムの抜き差し、そこに乗るスポークンワードのボーカル、そして薄っすらとメロディーを歌うボーカルとSho君の絶叫。全てが完璧。

歌詞はヨハネスの母国語であるドイツ語で、移民排除の傾向に対しての意見とのこと。英訳か日本語訳どちらかを読みたさあります。2曲目はよりハードコア色が強い曲で、こちらの方がilill + Sho君というイメージに近い音。

ilillはたった1年の活動期間でDIYのエモ・バンドがやれる可能性があることほぼ全てやりつくしたバンドだなと思ってるんですが、サイドプロジェクトで素晴らしいデモ残して2回だけライブして解散とかもうズルいっすね。笑

Download

theSun – Twelve Inch Six Songs 12″


theSun – Twelve Inch Six Songs ¥1,500
Released in 2012 by Fine Tuning

theSunの2012年にリリースされた6曲入り12インチで、LPと同内容のCDつき。これはリリースされた当時衝撃的で聴き狂った思い出あります。

それまでどちらかと言えば31GやGravityなどサンディエゴ系のアバンギャルドなイメージがあったtheSunですが、今作は完全なるmid 90s emo回帰!
や、回帰というか語弊があるかも。あくまで「theSun流」のmid 90s emoという感じ。
全曲間違いない内容なんですが、特に”Who”と”Night”の2曲はいったい何回聴いたことか。Portraits of Pastを独自解釈したようなギターに、ヒグさんのボーカルも今までより明確に「歌」を意識していて、ためてためて…爆発!その瞬間のエモ・ブリス具合たるや筆舌に尽くしがたし。まさに絶頂を迎えられます。

Portraits of PastやCurrent, Yage, Moonrakerなどのバンドの「エモ」さを愛する人には是非聴いて貰いたい1枚。あと勿論Next StyleやDignity for Allなど好きだった人も。
このアルバムの後活動休止してしまったし、視聴できる場所もないので他の作品に比べて影が薄い気がしてるのですが、個人的には最高傑作!

“Who”

theSun / My Chord – Split 7″ (SOLD OUT)


theSun / My Chord – Split ¥800 *Sold Out
Released in 2013 by Fine Tuning

札幌エモ最高会議。theSunとMy Chordのスプリット7″で2013年作。両バンドとも現時点での最新作。DLコードつき。
theSunは前作のLPの流れを汲む”Noticed by Nobody”という1曲を収録。Portraits of Pastを彷彿とさせる・・・というレビューで表現されるバンドは実際に聴いてみると全然違うじゃん!と思うことが多いんですが、この時期のtheSunのギターサウンドは僕の中でかなりPortraits of Pastのに近い芸術性と哀愁を感じてました。途中2ビートで疾走するパートも最高。
対するMy ChordはMineralやChristie Front Driveなどの影響を感じる”Masses”という1曲を収録。昨年札幌でライブ見てああいうエモやりたくなりました。

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