Give – Electric Flower Cult 12″


Give – Electric Flower Cult LP ¥1,730
Released in 2017 by Lockin’ Out

DCのRevolution Summer影響下のポスト・ハードコア・バンド、Giveの最新12インチ。
5曲入りで、1曲が前作LPの”Electric Flower Cult”の再ミックス/マスタリング版、残り4曲が未発表曲(レコーディングは前作と同じセッションだそう)。

タイトル曲の”Electric Flower Cult”は彼ら的にも新機軸というか、個人的にこれまで「かっこいいんだけど獣臭いうえに暑苦しすぎてアルバム1枚フルで聴くのはきついな」と思ってたのが、「あ、このテイストならアルバム通して聴けそうだな」と思わせてくれた1曲。
サイケデリックなポップさや妖しげなウィスパーボイスを混ぜつつ、今までのGiveっぽさも十分感じさせてくれる曲で、従来のRevolution Summer的なイメージから正しく一歩前へ踏み出した曲なんじゃなかろうかと思います。個人的には最近のSegweiとの共鳴も感じます。
再ミックス・マスタリングしたということで、真面目なので聴き比べてみたんですが、完全に今回の方が良い音になってます。

残りの4曲に関してはレコーディング時期が同じだからか前作と似たテイストの曲が多いんだけど、中でも”Beyond the Gun”はかなりかっこいい曲。こんな良曲取っておいたということは元々何作かに分けてリリースするつもりでレコーディングしてたのかも。

MVも作られてます。洒落てまんな。

SegweiやDaiei Spray好きな人で名前は知ってるけどちゃんと聴いたことないな~って人には是非薦めたい1枚だし、勿論従来のファンにもおすすめな1枚。
ジャケも良い紙使ってます。良い臭いします。

full album on youtube

Deadverse – Carpet Burns 12″


Deadverse – Carpet Burns LP ¥1,540
Released in 2013 by Take it Back / Adagio 830

昨年解散してしまったスイスの4人組エモ・パンク・バンド、Deadverseの2013年リリースの2nd LP。
個人的に2013年ベスト音源の1枚で、Deadverseの全音源の中でも一番おすすめの1枚。
彼らのアルバムは全作品同じ方向性ではあるんですけど、これが単純にいちばん曲がかっこいい!そして録音の質もバンドに合ってると思う(3rdはキンキンすぎてやや耳が疲れてしまうのが残念だった)。
“Equations”の後半で女子ボーカルのシンガロング入るとこなんかかっこ良すぎですね。
全6曲。Lumber Lung, The Estranged, Baton Rouge, Hot Snakes, Wipersなど好きな人には是非聴いて貰いたい1枚。
Adagio 830とTake it Backのステッカー、DLコードつき。

bandcamp

Amber Inn – All Roads Lead Home 12″


Amber Inn – All Roads Lead Home LP ¥960
Relased in 1997 by Ebullition

再入荷。1997年リリースの11曲入りLP。7″からやや方向性変わって、Drive Like JehuやShotmakerなどに通じる硬質なポスト・ハードコア度が上昇。個人的な好みで言うと7″派(しつこい)ですが、これはこれでめっちゃかっけーです。あとEbullitionとは思えないほど音質が良い!

余談ですがメンバーの内2人は2017年現在Wet the Ropeというエモーショナル・ポリティカル・ハードコア・バンドで活動していて、先日Adagio 830からLPを出しました。まさにAmber Innのこのアルバムを彷彿とさせる音で、歌詞や活動姿勢も一貫しており聴く価値あり!



(以前のサイトに楽弥君が書いたレビュー)

94年〜98年に活動していたAmber InnのディスコグラフィーLPです。(注 CD版より曲数は少ないです。) 僕がこの辺のバンドにハマったきっかけのAmber Inn。この頃の良さが全面に出ているんではないでしょうか。このLPはドライブ感とフックの効いた曲がハンパじゃなくカッコ良くて、1曲目のLeave With DignityからのShouldering Reflex→A Thousand Spotlights→Sandpaper My Eyesの流れは本当に素晴らし過ぎて血管にレッドブルをブチ込まれたかのよう。特に1分弱のA Thousand SpotlightsからのSandpaper My Eyes流れはちょっともう…..僕の….僕が…Erect!他にも 8曲目のSky Is Blueや10曲目のThrough The Blindsは、SinkerというバンドからIndian SummerとこのAmber Innに分かれたことを感じさせる曲もあってお腹いっぱいです!

宜しくお願いします。

片桐

Floodgate – Troubles a’ Brewin’ 12″


Floodgate – Troubles a’ Brewin’ ¥850
Released in 1993 by Ebullition / Youth Strike Chord

再入荷。Ebullitionの中では知名度低いバンドだけど僕好きなんです。



(以前のサイトに書いたレビュー)
Floodgateの93年録音の唯一の12インチ。EbullitionとメンバーがやってたYouth Strike Chordの共同リリース。

レビュー書くためにさっき改めて聴いたらStill Lifeとかに少し似てるかなって思ったけど、Still Lifeと比較するともっとエモ寄りで、メロディック&ドライヴィンな感じがイケてます。たまにコード弾きするモッサリしたベースも最高。曲も独特のキャッチーさがアリ。

余り名前が挙がらないバンドだけど、Still Life, Current, Ordination of Aaron, Plunger, Rites of Spring, Jawbreakerとかと同様かなりかっこ良いです。全6曲。おすすめ品。

Marrón – Terrenos 12″ (SOLD OUT)


Marrón – Terrenos LP ¥1,520 *Sold Out
Released in 2017 by Verdugo Discos

南カリフォルニアの現行DIYエモーティブ・ハードコア・バンドの2017年作の2nd LP。IgnitionやSwiz, Fuel, Torches to Romeなどをモダンにアップデートさせたような、野獣味溢れるサウンド&テンションの高さで、エモコアってこれだよこれ!って感じの内容で上がりました。自己憐憫ではないエモ(自分で書いててやや耳が痛い)。

歌詞はインユアフェイスなメッセージというよりは、パーソナルな視点からのポリティカルなものという感じ。上のライブ動画見るとライブ前や曲間に長々とスピーチしてて(自分のヒヤリング力では上手く聞き取れない部分が多いので内容は割愛)、インサートにも反トランプ政権のメッセージを載せており、名古屋のShattered Stoneみたく言いたいことがハッキリあるバンドなのだなと思いました。いつかインタビューして彼らの考えとか聞いてみたいと思ってます。

刷るの超絶大変だったろうシルクスクリーンジャケも仕上がり最高なので是非手に取って見て頂きたい次第です。

bandcamp

John Henry West – Door Bolted Shut 12″ + CD


John Henry West – Door Bolted Shut LP + CD ¥1,680
Released in 2011 by Ebullition

Sarah Kirsch (Fuel, Torches to Rome, Navio Forge, Bread and Circuits, Sawhorse, etc, etc.)が1992~1993年にやっていたJohn Henry Westのディスコグラフィー(LP)+レア曲集(CD)。ユースクルーの勢いを残しつつ、とことんエモーショナルな方面へ突っ切ったハードコア。Kirschの数あるバンドの中でも個人的に一番「青さ」を感じるバンドです。

“Avoiding”

詳細なレビューは後日。

Freewill – Sun Return 12″ (SOLD OUT)


Freewill – Sun Return LP ¥1,990 *Sold Out
Released in 2016 by New Age Records (originally supposed to be released in 1988 by Wishingwell, but never actually pressed besides some test presses)

カリフォルニアの元祖エモコア・バンドの未発表LP。元々は88年にWishingwellからリリースされる予定で、テストプレスまでされていたものの結局リリースされず*、95年に悪名高きLost and FoundによりCDリリースされていたもの。Lost and Found盤自体も廃盤だし中古でもほとんど見ないので嬉しい再発。僕も初めて今回ちゃんと盤で聴けました。
*ちなみにそのあとバンド名をStone Tellingと変えて10曲中9曲を再録、1994年にNetwork Soundからリリースされましたがこちらも廃盤。当時の事情を語るインタビューはこちら(英語)

後にOutspokenを結成/New Age Recordsを立ち上げるMike Hartsfieldがベースを弾いていただけあり、メタリックな刻みやキメの入れ方など随所にハードコアの出自を感じさせる音なんですが、それよりも全体を印象付けているのは少し曇りのあるメロディックさ。ギターはたまにスミスみたいだし、ボーカルはがっつり歌ってます。

すぐにこれと言って似てるバンドが出てこない辺り、割とオリジナルなバランスのバンドだなと思います。80年代後半の西海岸ストレイトエッジと90年代前半以降のエモとをつなぐミッシングリンクみたいなバンドだな~と個人的には感じたり。

全曲安定して良いんだけど、個人的ハイライトは”Disappear Here”っていう曲で、これなんかは個人的にHusker Duや初期Sense Fieldを彷彿とさせますね。こういうハモりかます系のエモ/ハードコア・バンドって最近いない気がするので今の時代に新鮮。

Dag Nasty, Turning Point, Sarin, Shadow Season, Reason to Believe, Sense Field, Farside, Fury(現行)…この辺のラインが好きな人には是非聴いて欲しい1枚。DLコードつき。