Yaphet Kotto – We Bury Our Dead Alive CD


Yaphet Kotto – We Bury Our Dead Alive CD ¥940
Released in 2004 by Ebullition

賛否両論わかれたYaphet Kottoの3枚目にしてラスト・アルバム。
前作、前々作が名盤であることは多くの人が認めるところだと思うんですが、今作は人によって大分評価分かれますよね。
なんせ今まで最大の魅力だった「青さ」や「エモーショナルさ」がほぼ消えてしまってるんす。
代わりにポスト・ロック的な静寂パートや壮大なミドルテンポの展開が増えてるんだけど、「Yaphet Kottoに求めてるのはそれじゃないよ!」ってのが大半の意見だったかと思います。
せめて今までの良さを生かしつつ新しい要素入れてくるとかなら全然ありだと思うんだけど、Magの歌が入るのはわずか2~3曲だけっていう。。
ウータンで言うとRaekwonの2ndアルバムでRZAプロデビュースの曲が1曲もなくてファンが「何考えてるんだよ!」ってなったのと同じ現象ですねこれは。

当時交流の多かったenvyやCity of Caterpillarの2002年作などに影響受けたのかなと予想されますが、個人的にその辺の影響下のポスト・ロック+激情という風潮が苦手だったので、今作にもハマれなかった感じです。

はい、悪口はここまで!でここから良い点書いてきます。

まずそのMagの高音ボーカルの「歌」が唯一大々的に聴ける”The Constant Ringing”、これは文句なしにかっこいい!前作を思わせる曲なんですが、一瞬だけ非常に今作的なポスト・ロック的なパートをポロロン、と入れて、「お?」と思わせた瞬間またエモ・パートへ全力で再突入!本当に一瞬だけどこの「一瞬」の入れ方がかっこ良すぎ。これは前作と今作の良いところだけ詰まった、今作でしか聴けないタイプのYaphet Kottoの名曲だと思います。

そして”Chime The Day“という曲、これはズバリ断言しますが間違いなく「Finger Printみたい曲」を目指して作ったでしょうね。ていうのも彼らはJasemineのカバーとかもしてるし、間違いなくフレンチ・エモ大好きなはず。このクラストともユースとも違う2ビートの疾走感、そして中盤でエモーショナルに落としてラストでまた2ビートで疾走する感じ、すごくStonehenge的だしやりたくなるのすごい分かります。

あと散々言ってますが、ポスト・ロック的な楽曲でも要所要素で良いなって思うパートは沢山あります。例えばタイトル曲”We Bury Our Dead Alive“のイントロとかめちゃめちゃ好きですし、実質ラストの”Chime the Night“の終盤の沈み込むようなメランコリックさ(少し”First Meetings Agreement”の終盤を連想させます)も素晴らしい。

というわけで駄作ではないし聴く価値がないとも全く思わないけど、Yaphet Kottoの音源として聴くのは一番最後で良いかなという感じの音源です。
これ以外の音源が全部良すぎるってのもあるかな。

Orchid – Gatefold CD


Orchid – Gatefold CD ¥980
Released in 2002 by Ebullition

再入荷。Orchidの3rdアルバムにしてラスト音源。ハードコアのマッチョイズムを徹底排除し、スキニージーンズ・白ベルト・お洒落な髪型・病的に痩せた体系、という後に悪い意味で記号化してマスに消費されてしまうファッション・スタイルでも知られるバンドですが*、彼らの場合単なるファッションではなく「アンチ・マッチョイズム」「アンチ・ジョック」という主張を伴った格好だったのではなかろうかと思います。

音的にもUranus辺りが元となって生まれた「エモ・バイオレンス」というサブ・サブ・ジャンルを徹底的に洗練させたアルバムで、すさまじく混沌としてグシャッ!てしてるのにスタイリッシュさすらある、というすごいアルバム。
海外のダイハードなエモ・バイオレンス好きに言わせるとゴチャゴチャしすぎてるとかエモに寄りすぎてるから過去2作の方が良いって意見もあったりするみたいだけど、僕個人的にはこれが最高傑作ですね。

19曲25分。激情ハードコアってよく言われるけど、僕的には極限まで攻撃性と知性を強めた「エモ」って捉えるのがシックリくる(だから評価が分かれるのか)。

現在メンバーはAmpereやRitual MessというバンドでOrchid直系の音を鳴らしてます。

*オリジナルはJustin Pearsonと思われる



(以前のサイトに楽弥君が書いたレビュー)

おはようございます。
これ書くにあたって朝からOrchid聴いてます。
頭痛くなってきました。ぼーっと聴いてたらもう5曲目流れているし…
でも意外に僕のiPodの再生回数が一番多いのがOrchidなんでして。
学校まで歩いて登校する時の怒りのBGMとしてかなりの頻度で聴いてます。笑
なめられちゃいかん…なめられちゃいかん..っと。

2002年リリースのOrchidのラストアルバム。
早くて、短くて、うるさい。三拍子揃ってます。

宜しくお願いします。
(片桐)

Policy of 3 – An Anthology 2xCD


Policy of 3 – An Anthology 2xCD ¥1,270
Released in 2005 by Ebullition

再入荷。”Nine Years Old”は色褪せないクラシック。



(以前のサイトに書いたレビュー)

1993年~1995年を中心に(結成は1989年)活動していたニュージャージー出身4人組、Policy of 3の2枚組アンソロジー。Ebullition Recordsから、2005年リリース。

当時のフライヤー見ると、結構Hooverとかと一緒にライブしてることが多かったみたいですが、実際最初のLPの頃まではHooverとかとも共通項のあるDCポスト・ハードコアの影響濃い殺伐とした楽曲に左翼思想の強い歌詞を叫ぶエモーティブ・ハードコアといった様相。

不穏なイントロから不安定なボーカルまで全て名曲でしかない”1%”や、余り語られないけど中盤の暗いブレイクダウンが最高すぎる”Of the Wolf”など、この時代も凄まじくかっこいい曲残してるんですが、それ以上に活動末期に急激にエモ化した3曲が名曲すぎる・・・!

それまでの殺伐・不穏・不協和音・混沌なトーンから打って変わって、穏やかでいてひたすらエモーショナルな楽曲に、叫ぶのではなくスポークンワードに近いスタイルで語るように歌うこの3曲。Moss IconからHuman Handsまで脈々と続くスポークンワードエモ(と勝手に呼んでる)の系譜の中でも、至宝とも呼べる”9 Years Old”を始め、激情とは違うエモーションを漂わせる彼らの個人的最高傑作です。

個人的にこの3曲に限って言うなら、その後メンバーがやっていたFour Hundred Yearsのどの曲より好きです。Four Hundred Yearsもめちゃめちゃ好きだけど。

このアンソロジーだとその3曲が頭に来て、その次に激エモ時代の名曲”1%”が来るので5曲目以降結構だれるんですが(笑)、それでも聴く価値ありすぎな2枚組アンソロジー。
Moss Icon, Julia, Still Life, Native Nod, Human Hands辺りからHoover, Hose.Got.Cable, Detrytus, Sleepytime Trioなど好きな方に是非。

Struggle – One Settler, One Bullet: An Anthology CD


Struggle – One Settler, One Bullet: An Anthology ¥1,010
Released in ?? by Ebullition

再入荷。僕も詳しくないですが、”One Settler, One Bullet”(「全ての植民者に銃弾を」)は1980年代の南アフリカ共和国の対アパルトヘイト解放軍(現政党。パン・アフリカニスト会議)らのスローガンだった言葉だそう。



(以前のサイトに書いたレビュー)
サンディエゴを拠点に1992年から1994年まで活動していたポリティカル・ハードコア・バンド、StruggleのディスコグラフィーCDです。
初期Ebullitionのカタログの中でも屈指の名盤7″の4曲に加え、12″の7曲、更に”Give Me Back” CompやUndertowとのスプリットに収録されていた楽曲を加えた全13曲を収録。

彼らは元々DowncastやRorshcachからの影響が強かったそうですが(とEbullitionのサイトに書いてあった)、その2バンドに共通する面もありつつ、怒りに任せた緊迫感と勢いが圧倒的で、他では聴けないオリジナリティがあると思います。特に”Envy”と”Pigs on Fire”という曲のテンションの高さはヤバい。。”Pigs on Fire”はYouTubeでライブ映像が見れるんですが、これが鳥肌もの。何度見ても異常に燃えます。

“Pigs on Fire”

メンバーは後にBread and Circuits, The Locust, Swing Kidsなどに発展。あと、UnbrokenやSwing Kidsを結成するEric Allenも後期は在籍。音楽的にはUnbrokenにも通じるミッドテンポ主体のメタリックに刻むスタイルで、僕の中でDowncastやGroundwork, Chokeholdなどと共に最初期のニュースクールシーンを代表するバンド。

色々書いたけど、単純に音としてかっこいいしメッセージも濃いので、この時代のハードコアが好きだったら手に入れてまず間違いないっす。ブックレットのライブ写真もイケてます。白いYシャツ!

full album on YouTube

Unruh – Misery Strengthend Faith + 8 Songs CD


Unruh – Misery Strengthend Faith CD 600円
Released in 2003 by King of the Monsters

アリゾナの地下ダーク・メタリック・ハードコア・バンド、Unruhの1997年に出た”Misery Strengthened Faith” LPに、ボーナスとして”Friendly Fire” EP(1996年4曲)、Enewetakとのスプリット(1996年3曲)、そして”Cry Now, Cry Later”コンピ収録曲1曲を追加した計18曲収録のCD版。

このバンドはYoung Lizardのかつや君から教えて貰って、後日Friendly Fire 7″手に入れて聴いたらば想像してた以上にかっこ良すぎてめっちゃ喰らったバンドです。
同じくKing of the Monsters Recordsが同時期にリリースしてたAbsintheとか、Gehenna, Enewetak, Suicide Nationとかと少し通じるダークで乾いた病んだ空気感が充満。

ただ音は割と当時のKOTM周辺バンドと比べてもバラエティ豊かで、超絶ファストなグラインド・パートから、ミドル~スロウ・テンポでメタリックにザクザク刻むパート、アルペジオで暗く内省的に沈むパート、更には思いっきりモッシーなブレイクダウンとかまで出てきます。”Salute”の疾走はブラックメタル的だし、”To Go Without”の中盤は完全にモッシュパートですね。音楽的に当時の地下ハードコアのサブサブジャンルの大半をセンス良く内包したような音だと思います。


Young Lizardが影響受けてるっての凄い分かる音だからYL好きで未チェックの人には是非聴いて貰いたいし、AcmeやRorschah, Assuckなど好きな人、それに多分90年代初期のニュースクールやEbullition~The Great American Steak Religion周辺好きな人が聴いても気に入る可能性高い1枚だと思います。

あと完全にナード的ポイントですが、ギターとボーカルが元Lyburnum(Ebullitionの”Amnesia”コンピに収録されていた激エモ・バンド)だそうで、そこからこう繋がるのかー!となりました。

Yaphet Kotto – The Killer Was in the Government Blankets CD


Yaphet Kotto – The Killer Was in the Government Blankets CD ¥820
Released in 1999 by Ebullition

前身のBread & Circuitsのアグレッシブさを受け継ぎつつ、大幅にエモ要素を増加させたYaphet Kottoの7″に続くファースト・アルバム。1999年作。
僕が初めて買ったEbullitionの音源ってReversal of Manの”This Is Medicine”で、勝手にEbullition系=超絶聴きにくいハードコア、というイメージを当時持ってたので、最初このアルバム聴いたときめっちゃキャッチーでビックリしました。

何せ、片方のボーカル普通に歌ってる!けど、それまで聴いていた歌もののエモとは明らかに違う剥き出しのエモーショナルさ、スリリングさに衝撃を受けて、すぐに夢中になったのを覚えてます。

ぶっちゃけバンドとしての洗練度・完成度がマックスに達したのはセカンド”Syncopated Synthetic Laments for Love”(廃盤)の方だと思うんですが、曲単位のインパクトで言うとこのファーストの方がやや強いかなと個人的には感じてます。”First Meetings Agreement”や”Are You Still Working at That Cafe”, “B & C”, “Suffocate”など、荒々しいながらも素晴らしい曲がずらり。

“First Meetings Agreement”

この曲のラスト2分が本当に良すぎて。

1000 Travels of JawaharlalやInfro, Salt of Lifeを始め日本のバンドへの影響力も大な1枚だと思いますし、何を隠そう僕らのバンドでも思いっきり意識した曲が1~2曲あります笑。

未聴の方や買い逃してた方は是非。

Mesa Verde – Amor Fati

Mesa Verde – Amor Fati
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Price: 620 Yen
Format: CD
Released in 2006 by Art for Blind

廃盤になってるかと思いきやまだ在庫あったみたいです。UKの激情バンドの5曲入りCD。2006年作。
イギリスのバンドですが当時のフランス~イタリア辺りのバンドに通じる壮大でドラマティックな泣き泣きの激情です。
Daitro, Amanda Woodward, Mihai Edrisch, La Quieteなど好きな人にお勧め。
とてもクオリティ高いです。