Yearbooks – See You Next Year ¥750 *Sold Out
Released in 2014 by Conditions
Elle, Beau Navire, Super Unison, Street Smart Cyclistなどのメンバーが在籍していたオークランドの4人組エモーティブ・ハードコア・バンドの6曲入りカセットテープ。
ドラマーのKrisが運営するConditions Recordsより、100本限定でのリリース。
Portraits of Past – Discography CD ¥940 *Sold Out
Released in 2008 by Ebullition
短いレビュー
1994年から1995年にかけて活動していたPortraits of Pastのディスコグラフィー。激情とかエモとかハードコア好きな人全員マストで聴く価値のある作品。
長いレビュー
Ebullitionの数あるクラッシックの中でもベスト・オブ・ベスト(金字塔)として評価する人も多いPortraits of Pastの全曲集。
とはいえ1995年にオリジナルのLPを発表した当初から人気があったわけではなくて、むしろ最初はほとんど売れず(Kent氏曰く「完全に売れ行きがストップしていた時期があった」とのこと)、Ebullitionもジャケの紙が足りない時に「裏紙」として使っていたくらい。
めちゃめちゃポリティカルなバンドが多かった当時のシーンの中で、こういう曖昧な要素ばかりのPortraits of Pastは正直「分かりにくい、評価しにくい」バンドだったのではなかろうかと思います。
けど、それこそがこのバンドの特異な魅力だったわけで。
* * *
良いとか悪いとかじゃなくて、後にも先にも「Portraits of Pastだけでしか聴けない」独自の世界観をいきなり確立させたのが、このバンドの凄さであり、謎でもあり、カルト的に愛されている所以でもあると思います。
ていうか、未だにPortraits of Pastに似てるって感じたバンド出会ったことないなと。
強いて言うなら後期theSunのギターサウンドには少し共通するものを感じましたが、世界観は全く別物だし(良い悪いではなく)。
1~7曲目がオリジナルのLP、8曲目がEbullitonのXXXコンピ、9曲目が”Stealing the Pocket”コンピ、10~11曲目がBleedとのスプリットEP、12~13曲目が1995年のギルマンストリートでのライブ、14~16曲目が同じく1995年のラジオ局でのライブの収録曲。
そのあとドラムのMatthewはFuneral DinerやWho Calls So Loudなどで活躍、残りのメンバーはVueというインディー・バンドでSub Popからリリースしたりしてました。ちなみに最近Noisey読んでて驚いたんですけど、Hot Hot Heatというメジャーなバンドの代表曲“Bandages”(当時けっこう好きだった)の元ネタがVueの“White Traffic”らしいです。そしてHot Hot Heatの前身はInstill’(紛らわしいけどNJのInstilではない)とLetters to the Lord Himself(BreakwaterとRepublic of Freedom Fightersのメンバーも在籍)という2つの激情バンド。
Chokehold, Dead Wait, Burst of Silence, Line Driveという後追い初期ニュースクール掘り師にとっては失禁をもやむを得ない面子の4 way splitコンピです。
個人的にはBurst of Silenceがこの中では特に好きですね。小節の最後にやるキメキメなドドッ!ドドッ!ていうフレーズが好きなんですけど、この曲は出し惜しみなく引きずりまくってて最高です。
“Distort Zine #44” ¥500
Published in 2014 by Feel It Records
元々IntegrityやAnnihilation Time, Sex/Vid, Catharsisなどのインタビューを載せてたり「ホーリーテラー特集」とかやっていたファンジンですが、号数を重ねるごとに嗜好が少し変わってきたようで、今号ではPosh Isolation / Lust for YouthのLokeのインタビューや、オーストラリアのHTRK、更には哲学者(???)へのインタビューなんかも出てきます。